Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology

ご挨拶

理事長挨拶

NPO法人日本歯科放射線学会理事長 浅海淳一

日本歯科放射線学会員の皆様、いつもお世話になっております。平成30年5月26日に横須賀で開催された第59回日本歯科放射線学会総会において新理事長に推挙され、平成30年度・31年度の日本歯科放射線学会度理事長に就任することになりました。二年間どうぞよろしくお願い致します。

就任に当たり、今後の学会運営に関して、皆様にご挨拶申し上げます。

歯科医療において、治療を行う前にまず診断を行う必要があります。その際、臨床所見に加えて各種検査を行うことによって臨床診断を得ることになります。口腔領域では、硬組織が多いことから、直視することが出来ない部分に病変が存在することが多く、臨床検査の中で、画像診断の果たす役割は大きいと考えます。歯科特有の撮像機器に加え、各種の先進的な機器を使用し診断を行うことになりますが、その機器の発展は目覚ましいものがあります。さらに、頭頸部においては、歯原性の病変をはじめとして他臓器と比較して特有の動態を示すことが多く、診断には苦慮することも多々あり、画像診断においては、画像機器のみならず、病態等の幅広い知識を必要とします。また、診断学に加えて、放射線治療も重要なフィールドとなっています。これらのことから、診断機器や放射線治療に関する情報を社会に広め、被曝的見地も加えて、有効活用を普及することによって、社会要請に応えることが日本歯科放射線学会の務めと考えます。社会から歯科放射線学の重要性を十分認識していただき、歯科診療において、重要な部門である歯科放射線学の存在を国内のみならずアジア諸国さらには世界に向けて発信して行きたいと考えています。

学会運営に関して

学会の運営に関しては、理事長に加え、総務担当、教育・学術担当、財務担当の執行部4人体制で協議し、さらに事務局と情報を共有し、運営がスムーズに進むようにしています。財政に関しては、改善が必要です。今後、執行部で協議し、改善計画を練り、対処して行きます。運営に関しては今後も各方面から定期的に検証し、生じた問題の改善を図り、柔軟な対応を取ってまいります。

学術集会等の学術的会合の開催に関して

歯科放射線学会では、これまで学術大会と画像臨床診断大会の2つの全国集会を中心に、地方会、教育委員会による卒前・臨床研修、生涯学習研修、実技研修、教育委員会認定講習、ステップアップ講習等多くの優れた活動を豊富な資料と講演を提供し、画像診断および放射線治療・防護等の重要性の発信に努めています。2つの全国規模の学会に関しては、学術大会・総会は従来通りの様式で行い、画像臨床大会は、現在も進めておりますようにさらに研修会に重きを置いた形にして行く予定です。地方会に関しては、若い会員の発表の場あるいは会員交流の場として考えています。研修会等に関しては、会員や社会のニーズに対応した形で進めて行きます。

学会誌および図書等の発刊に関して

浅海が、Oral Radiologyの4代目編集委員長に2016年1月に就任して2年余りが経過しました。過去2度、PubMed申請を行いましたが、採用には至っていません。この度、2018年5月に3度目のPubMed掲載の申請を行いました。Oral Radiologyの2017年度2号、3号、2018年度1号、2号の4号が審査対象となっています。これまで指摘されていました問題点であったreview article、教育的な論文、カラーページの不足等を補い、review articleは毎号2編、歯科用CBCTのガイドラインの掲載、カラーページも多く掲載し、準備を整えました。10月の審査結果を楽しみにお待ちください。今後のさらなる皆様の投稿、特にreview article、systematic review articleの投稿をお願いします。

和文誌も吉浦一紀委員長のご尽力で順調に掲載数を伸ばし、総説等が多く掲載され、内容も充実しています。この度専門分科会の更新が行われました。一番大きな問題であった年間原著論文20編以上という項目を5年間すべてクリアできました。これも両雑誌の充実を表したもので、われわれの学会の学術的な質の高さを示すことが出来たと思います。今後も両誌の発展に努めてまいります。

歯科放射線に関する調査報告に関して

種々の歯科放射線に関する調査研究が進められております。普及が顕著な歯科用CBCTに関しては、早急なガイドライン策定が望まれておりましたが、そのガイドラインが策定され、”A Committee on Clinical Practice Guidelines, Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology. Clinical guidelines for dental cone-beam computed tomography.”としてOral Radiology第34巻2号 https://doi.org/10.1007/s11282-018-0314-3に掲載されました。ホームページにも日本語版が掲載されています。

また、医療情報委員会においては、「歯科医学会連合」から(H29医療問題関連事業依頼課題-2)として「デジタル画像および新技術を搭載したパノラマ撮影装置に関する課題研究」を受託し、防護委員会においては、水晶体の線量測定について放射線防護連絡協議会からの依頼により進めています。さらに歯科放射線学会研修会プロトコルに基づき“CBCTのDRL確立を目指す”と言うアプローチが計画されています。今後も活発な調査研究を進めて行き、歯科放射線の存在を発信してまいります。

歯科放射線に関する教育および啓発活動に関して

卒前・臨床研修、生涯学習研修、実技研修、教育委員会認定講習、ステップアップ講習等の講習会に関しては、充実した内容を提供しています。今後は、受講者のターゲットをさらに一般開業医や他学会の先生に広げ、内容や開催場所もそのニーズに合わせて進めて行くことによって、歯科放射線に関する教育および啓発活動を進めるとともに、さらなる会員増強を進めて行きます。

歯科関係学術団体との連携に関して

歯科関係学術団体とは、特に口腔外科や口腔病理関係とは口腔3学会連携協議会を通じて、良好な関係を保持しています。また、他の関連学会に関しても、各担当理事にご尽力いただき、良好に進めていただいています。今後もその関係を保つことはもちろんの事、さらなる発展的関係を築いていきたいと思います。

2013年に設立されたAsia Association of Oral and Maxillofacial Radiology (AAOMFR)は順調に推移し、18あまりの国あるいは地区から850名の会員となっています。今後の発展が期待されます。2020年には岐阜で12th Asian Congress of Oral & Maxillofacial Radiologyが開催されます。多くの皆様の参加をお願いします。

現在、日本歯科放射線学会は、比較的安定した運営を行うことが出来ていると思います。しかしながら、今後対処して行く必要がある項目も多数あります。その一つであるホームページの新たな開設に関しては、学会運営上、皆様との情報交換、国民や海外からの理解を得るためにしっかりしたホームページが必要ですので、進めてまいりたいと思います。今後とも皆様のご理解とご協力をお願いします。

asaumi

理事長紹介

岡山大学医歯薬学総合研究科歯科放射線学分野教授

1984; D.D.S., Hiroshima University Dental School
1995; PhD (D.M.Sc.), Okayama University Medical School
2001; Lecturer (Senior Assistant Professor), Okayama University
2008; Professor, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences
2016; Dean, Okayama University Dental School
2016; President, Japanese Association of Oral and Maxillofacial Radiology

Editor-in Chief of Oral Radiology
Editor-in Chief of Open Journal of Stomatology
Regional Editor of The Open Dentistry Journal

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